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改めて「ブランド」とは何か?
本日は「ブランド」について記事にしてみました。
「ブランド」という言葉をよく耳にしますが
みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ちょうど以前社内で、ワークショップ を開いた時には社員から
Aiさん:「社内にとっては軸になるもの、社外に対してはどう思われたいか」
Ryuさん:「どう思われるかの価値をあたえられる」
Satoさん:「会社の軸になるもの、そして表に出せるもの。こだわり」
Suzuさん:「信頼」
Saekoさん:「ファンがいる」
Sakuraiさん:「ファン化。個性」
Naoto:「信頼と約束」
などと意見が出てきました。
みんな正解だと思います。
よく巷でも、ブランドが何か?を聞くと
「リッツ・カールトンやグッチ」みたいなイメージを持つ方が多いかと思います。
確かに、こうした世界的な認知を持つブランド会社がありますが
決して「ブランド」はそう言った会社の特権というわけではないと思います。
studioSのような小さな会社にも「ブランド」を持てますし
そのために必要なブランディングはとても重要なことだと思っています。
今日は、そんなブランドについて少しお話ができればと思います。
ブランドの目的は「差異化」
ブランドを一言で表すのは難しいかと思いますが、みなさんのいろんな意見をまとめるキーワードを出すなら
他とは異なる魅力(差異化)
というところでしょうか。
studioSメンバーでも出ていた「会社の軸」「どう思われるか?」「信頼」というのは
全て、それによってどう他の会社とは違う魅力を発信できるか
というところだと思います。
つまり、ブランドの「目的」は差異化であるということですね。
では、その差異化するために何を意識するべきでしょうか?
studioSのみんなが出してくれた意見をまとめると
大きく分けてこういった二つの要素が見えてきます。
コンテンツとコンテキスト
1つ目の「コンテンツ」はみなさんもなじみ深い言葉だと思います。
これが巷でよく言われる
・リッツ・カールトン
・グッチ
・ポルシェ
・アップル
と言った会社の持つブランドのイメージに直結するものですね。
そして、僕らデザイン会社が
ブランディングとして直接的にお手伝いすることになるのが
この「コンテンツ」の部分ですね。
皆さんもきっとイメージが湧くかと思いますが
この「コンテンツ」を作り込むことは、売り上げやその会社の認知度
あるいはファンの獲得につながるわかりやすい要素になります。
しかし、これだけではブランディングはうまく機能しません。
それでは何が足りないのか?
それが、2つ目にある聞き慣れない言葉である「コンテキスト」です。
コンテキストを作り込むことで、会社は愛される
コンテキストとは、文脈・背景・前後の脈絡といった意味合いを持つ言葉です。
これを目に見えるコンテンツと対比して表現するなら
目に見えづらいもの
になります。
具体的に言うと、その会社の持つVisionやMission、philosophy
そして、その会社が目指す未来、彼らの作る世界観や、そこに携わる人たちの作る雰囲気。
そう言ったものになります。
例えば、皆さんが一般的にブランドのイメージとはかけ離れるかもしれないですが
・スターバックス
・マクドナルド
・ユニクロ
と言った会社を想像してもらえると
このコンテキストによるブランディングを体感してもらえるのではないでしょうか。
確かに彼らの扱う商品は、安価でリーズナブルなもの
そして私たちの身近にありリッツ・カールトンやグッチのような「ブランド」とは
また違う印象を持つかもしれないですが
冷静に考えてみれば、彼らもまた世界レベルの「ブランド」を持つ会社ですよね。
そして、コンテンツとコンテキストを体現する
誰もが認める世界レベルのブランドを持つ会社でいえば
・オリエンタルランド
ではないでしょうか。そう、ディズニーリゾートを運営する会社さんです。
まさに、テーマパークという最高峰のコンテンツと
それを迎え入れる世界観と徹底されたおもてなしのサービスから生まれる
圧倒的なコンテキストによるブランド。
まさに、ブランディングの王様って感じですね。
ブランドは「信頼と約束」まずは約束を果たそう
さて、本日はブランドのお話を少しだけさせていただきました。
みなさんの中でブランディングのイメージは持たれましたでしょうか。
最後に、そんなコンテンツとコンテキストを作る前に
ブランドの大前提をお伝えして終わります。
ブランドとは「信頼と約束」だと言われています。
例えば
皆さんがスターバックスに行く時には、
「今日も美味しいコーヒーを飲みながら、お洒落な空間で作業しよう」
と思いますよね。
あるいは
マクドナルドに行く時には
「今日は時間もお金もあまりないからマックで安く、さっと美味しくランチしよう」
と思いますよね。
そして
ユニクロに行く時には
「とりあえず安くて機能的な下着や、ジーンズを買いに行くか」
と思いますよね。
そして、そうしていつものように訪れるあなたを
これらの会社は裏切ったことはありません。
これは「ブランドの真髄」だと僕は考えています。
つまり、企業や個人がお客さんに約束してる「コンテンツとコンテキスト」
そして、それを必ず届ける企業の徹底ぶりにお客さんは「信頼」します。
これが「ブランド」が生まれるメカニズムです。
ぜひ、まずはお客さんに「私たちは必ず〇〇を提供します!」と
約束するところからはじめてみてはいかがでしょうか。
2022.9.7